御朱印を頂くのにかかる金額はいくら?初心者必見の値段相場やマナーなど基礎情報とは

ブームについては先取りのようにすぐ乗る人もいれば、ブームが落ち着いてきてからその魅力に気付く人もいるでしょう。御朱印ブームは2019年に到来し、若干の落ち着きを見せています。

現在でも御朱印ブームの頃からずっと御朱印を集めている人もいて、複数冊の御朱印帳をコレクションとして保管している人も多いです。御朱印をこれから集めたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

今まで御朱印に興味がなかった人は、神社やお寺などで御朱印を頂く際、値段が無料だと思っている人も少なくありません。御朱印は神社やお寺などで手書きで書いてもらうものが多く、サービスではないので、もちろん値段も数百円程度かかります。

「御朱印っていくらで書いてもらえるの?」「参拝しなくていいの?」など、値段などについて分からないことも多いでしょう。

値段などについては特に周りの人に聞きにくいことなので、今回は御朱印を頂くときの値段や相場、マナーや基礎情報などについて詳しくご紹介していきたいと思います。

御朱印を頂くのにお金ってかかるの?

御朱印を頂くときは「初穂料」と呼ばれる御朱印代を神職さんに渡し、神様にお供えするお金を支払って書いてもらいます。
寺社参拝の証として墨で書かれた寺社の名前や参拝した日付など、朱印や絵柄で構成され、御朱印を頂くのにかかる値段は神社やお寺などによってバラつきはあるものの、大体300円程度の値段で設定されているところがほとんどです。

神社やお寺などによっては値段が500円で設定されているところもあり、限定の御朱印についても500円程度の値段で設定されていることがあります。
よって、御朱印の値段は300〜500円が相場でしょう。

さらに、御朱印は1枚ものの他、2枚ものもあり可愛いデザインの御朱印を書いてもらえることもあります。
2枚ものは2枚分の値段となり、大体1,000円程度の値段で設定されています。

また、御朱印を頂くときは御朱印帳に書いてもらうため御朱印の料金だけでなく、「御朱印帳」も購入する必要があります。
すでに御朱印帳を神社やお寺、インターネットなどで購入した人は御朱印の値段だけで済むのですが、御朱印帳を持っていない場合はその神社やお寺などで購入することとなるので、旅行などに行くときは御朱印帳の値段も頭に入れておきましょう。

御朱印帳には蛇腹タイプ(じゃばら)、ブック式、紐綴じタイプ(ひもとじ)などの3つの種類があり、値段は種類やデザインによって異なります。
値段の相場は大体1,000〜1,500円程度で購入できます。中には2,000〜3,000円という値段の御朱印帳もあるのですが、値段が高額なものはあまり見かけることはありません。

値段が高くなればなるほど御朱印帳のデザインも豪華になり、「尾張の虎」が描かれている御朱印帳や「織田信長」が描かれている御朱印帳、「雷門の提灯」のイラストが大きく書かれた御朱印帳などもあり、値段が高くなればなるほどコレクションとして集めたいと思うデザインの御朱印帳に出会えるでしょう。

どうせなら特殊なデザインで人と被らない御朱印帳が良いと思ったときは、インターネットなどで調べてみましょう。さらに、御朱印は参拝してからもらうのがマナーなので御朱印代や御朱印帳の値段の他、参拝するときの料金もかかります。

ちなみに、全国各地で人気の御朱印は建勲神社の限定御朱印、普応軒の仏教の御朱印、磐井神社の夏の御朱印、ひな祭りの御朱印などが人気です。
これからたくさんの御朱印を集めたいと思っている人は、こちらも参考にしてみてください。

御朱印のお金に関する注意点

神社やお寺などによっては御朱印の値段が定められておらず「お気持ち」とされていることもあります。お気持ちというのは言葉の通り、自分が無理なく支払える価格や値段のことです。

「無理なく支払える金額と言われても実際いくらぐらいの値段を払えば妥当なの?」と思うシーンもあるでしょう。
そんなときは御朱印の相場となる300〜500円程度の値段を目安にするのが好ましいと言われています。

御朱印のお金に関する注意点その1:価格が分からないときは直接聞く

また、御朱印の価格が分かりやすく記載されていない場合、「御朱印代はいくらですか」と値段を尋ねても優しく対応してもらえます。
神社やお寺が混雑する時期などは特に価格などを見ている時間がなかったり、人が多くて表記されている価格が見えないこともあるので、御朱印の値段が分からない場合は直接聞いて対応してもらいましょう。

御朱印のお金に関する注意点その2:お釣りの用意がない神社もある

御朱印を頂くときは御朱印や御朱印帳、参拝するときのお賽銭などのお金が必要で、財布には1万円札しか入ってなくてお釣りが出てしまうこともあります。
大きな神社やお寺ではお釣りの用意があるのですが、地方の小さな神社などではお釣りの用意がないこともあるので、御朱印を頂くときは事前に小銭を用意したり、御朱印の値段を確認してから行くのがおすすめです。

また、各神社などで思い出として珍しい御朱印帳を購入したいという場合はその値段もプラスして、千円札を数枚用意しておくといいでしょう。

お釣りを用意してくれている神社やお寺などでも、事前に御朱印や御朱印帳などの値段を考慮し、お金を用意しておけば混雑しているときも対応がスムーズになりますし、御朱印の値段や御朱印帳の値段も頭に入っているので、値段を確認しなくてもスムーズに支払いができます。

神社やお寺によっては御朱印の値段が1000円程度となることもあるので、事前に公式ホームページなどで値段を確認しておくと小銭や千円札などのお金も用意しやすくなると考えられます。

御朱印集めを始める前に知りたいマナー

御朱印を集める際、御朱印だけをもらいに神社やお寺に行くと思っている人も多いのですが、基本的には神社やお寺などで参拝してから御朱印を頂くのがマナーとなっています。
御朱印だけをもらいに行くのは神様に挨拶せず、そのまま無視をして帰ってきてしまうようなものなので、御朱印を頂くときは必ず参拝してからにしましょう。

参拝の仕方は通常通りで、参拝が済んだら神社などの「納経所」に行って御朱印を頂きましょう。

御朱印は誰でももらうことができるのですが、スタンプ帳のように旅先の記念スタンプが押されているものはNGとなります。

基本的には和紙にて作られた御朱印帳に書いてもらうのがマナーとなっていて、「納経所」にて御朱印を頂くときは「御朱印をお願いできますか?」と尋ねてから、書いてほしいページを広げ「こちらにお願いします」と言って御朱印帳を渡し、御朱印の値段を支払いましょう。
御朱印の値段を支払い、御朱印帳に御朱印を書いてもらった後は、「ありがとうございます」と言ってから両手を添えて御朱印帳を受け取りましょう。

御朱印は1つの神社やお寺に1つしかないと思っている人も多いのですが、神社などによっては3〜5種類程度の御朱印が用意されているところもあります。

御朱印を頂きに行くときは事前にどんな種類の御朱印を書いてもらえるのか、全部の御朱印をもらったとき値段はいくらになるのかなどを確認してから行くと、確実に自分が欲しい御朱印を頂くことができますし、値段や種類もチェックしておくことでお釣りが出ないように支払いができます。

その場でもらえる御朱印と御朱印帳を預けるタイプがある

また、神社やお寺などで頂く御朱印は、その場ですぐに書いてもらえるタイプと、御朱印帳を預けるタイプがあります。

人気の高い御朱印は全国各地から観光客が訪れるので御朱印帳を預けるタイプになっていることが多いです。特に、大型連休や休日などは混雑しやすく、御朱印をもらうだけでも時間がかかってしまう可能性があります。

御朱印帳を預ける場合は10分程度の時間がかかると言われているのですが、混雑しているときはもっと時間がかかることもあります。
御朱印は受付をした順に書いてもらえるので、イライラせずゆったりした気持ちで待つのも一つのマナーとなっていて、観光で訪れているときは時間に余裕をもって神社やお寺などをまわりましょう。

ちなみに、御朱印帳を預けて御朱印を書いてもらうとき、御朱印帳を間違えられてしまうこともあります。
同じデザインの御朱印帳はたくさんあるので、他の人のものと間違われないよう御朱印帳に名前を記入しておきましょう。

神社とお寺で御朱印帳って分けておいた方がいいの?

基本的に神社とお寺で御朱印帳を分けるというルールはないのですが、稀に神社とお寺の御朱印が混ざっていると御朱印を頂く際に断られてしまうケースもあります。

現在のように神社とお寺が明確に別れるようになったのは明治時代のことで、それまでは何百年もの間、神様も仏さまも同じように祭られていたため、同じ御朱印帳に頂いても問題はないのですが、断られるケースを心配するのであれば、御朱印帳を2冊用意しておいた方がいいかもしれません。

御朱印を一種のコレクションとして集めている人は、分かりやすいように神社で頂く御朱印とお寺で頂く御朱印で分けていることもあります。
御朱印を分けるメリットとしては御朱印帳を広げたときに統一感が出る、管理がしやすいなどのメリットがあるのですが、2冊持つと御朱印帳がバッグの中でかさばる、御朱印帳の数が増えるなどのデメリットもあります。

旅行先などでは「ここまで来たんだから、他の神社もまわってみたい」と思うこともあり、2冊に分けておくと旅行に行く際、必然的に2冊の御朱印帳を持ち歩くことになってしまいます。
御朱印帳を2冊持つことを検討している場合は、メリットやデメリットなどから御朱印を分けたほうがいいのかを判断しましょう。

御朱印帳は正しく活用しよう

御朱印を頂くときの値段や相場、マナーや基礎情報などについてご紹介してきたのですが、いかがでしたでしょうか。

今まで御朱印に興味がなかった人は、御朱印をもらうときに料金がかかることや御朱印帳や参拝する料金が必要だと知って驚いた人もいるでしょう。また、御朱印をもらうだけでも時間がかかる、お釣りの用意がないなど思いがけない発見もあったと思います。

これから御朱印を集めようと思っている人は、その神社などの公式ホームページなどをチェックし、事前に御朱印の値段やもらえる種類などを確認してから行くのがおすすめです。

御朱印は神社とお寺で御朱印帳を分けている人もいるのですが、カバンの中に常に2冊の御朱印帳を入れて持ち運びするのはちょっと大変かもしれないと思う場合は、御朱印を分ける必要はないでしょう。
ただし、神社やお寺などによっては御朱印を頂く際に断られてしまうこともあるので、自分が持っている御朱印帳に書いてもらえるのか事前にチェックする、または断られたときに新たに御朱印帳を購入するなどしましょう。

マナーを守って、また神社ごとのルールなどを確認して、御朱印帳を正しく活用していきましょう。