【初心者向け】御朱印帳の使い方をわかりやすく解説!まず覚えておきたい基礎情報とは?

2000年代初めから徐々に注目されるようになった「御朱印帳」。
2019年には「御朱印ブーム」と言われ、いろんな種類の御朱印帳を集めたり全国各地の神社やお寺などを周り、御朱印を集めるのがブームとなりました。

きっかけは、20年に一度の「伊勢神宮の式年遷宮」と、60年に一度の「出雲大社の平成大遷宮」が同時に行われた、2013年のダブル遷宮が要因の一つと言われています。1953年以来60年ぶりとなるダブル遷宮は、当時メディアでも多く取り上げられ、御朱印が急速に普及していきました。

このブームから御朱印帳を集めるのが趣味になったという人も多いですが、ブームが落ち着き最近になって御朱印帳を購入したという人もいるでしょう。
また、最近御朱印帳を買った人は、買ってみたもののどうやって使ったらいいのかわからない、今更使い方なんて聞けないと思っている人もいるでしょう。

そこで、御朱印帳の使い方や種類、保管方法やマナーなどの基礎知識について詳しくご紹介していきたいと思います。

御朱印帳ってどうやって使うの?

御朱印の意味についてはご存じですか?
御朱印は「納経印」とも呼ばれており、江戸時代ではお寺に写経を納めたという意味があるそうです。

しかし、現在は納経をしなくても神社やお寺を参拝した際にその証として手軽に御朱印をもらうことができるようになり、御朱印を集める意味としては単純にコレクションという扱いになっています。
各神社やお寺などによって御朱印のデザインが異なるのも、コレクター心をくすぐる要因の一つかもしれません。

御朱印帳って大半の人が持っているから買ってみたけど、実際どうやって使えばいいのかわからないという人もいると思うので、ここからは御朱印帳の使い方などについて詳しく見ていきましょう。

御朱印帳の使い方

御朱印帳の使い方に関しては人それぞれの使い方が異なるのですが、使い始める前にいくつかのポイントがあります。

使い始める前に事前に準備しておけば、いざ使おうと思ったときにすぐ使用することができるので、御朱印帳の使い方についてのポイントをいくつかまとめてみました。

御朱印帳の使い方その1:どんなタイプなのかをチェックする

御朱印帳の使い方としてはまず表紙に「御朱印帳」と書かれているもの、白紙のラベルが貼ってあるだけのもの、ラベルが御朱印帳についてくるものに分かれているので、自分がどのタイプの御朱印帳を購入したのかをチェックしましょう。

御朱印帳と記載されているものであればいいのですが、白紙のラベルが貼ってあるものを購入した場合は自分で「御朱印帳」と記入し、ラベルが付いていたものに関しては自分で御朱印帳に貼ってから「御朱印帳」と記入する必要があります。

ラベルを自分で貼る際の貼り方については、冊子部分が左に来るように持ち、左上に縦にラベルを貼るのがポイントとなります。
さらに、御朱印帳と記入する際の書き方としては特別なルールはないのですが、使い方によっては御朱印帳と記入する白紙に自分の名前を書く書き方もあります。

御朱印帳や名前などを記入するときは文字を丁寧に書くと御朱印帳が台無しになることもないでしょう。

御朱印帳の使い方その2:御朱印帳に名前と住所を記載する

御朱印帳の使い方については「御朱印帳」と記入した後、名前や住所なども記載しておくことが大切です。

御朱印帳によっては神社やインターネットなどで購入し、デザインが全く同じだったり、デザインが似ていて他の人と間違えられてしまうこともあります。
よって、御朱印帳の使い方としては使い始める前に他人のものときちんと区別できるよう、御朱印帳に名前と住所を書いておくのがポイントとなります。

名前の書き方については御朱印帳の表紙の白紙部分に小さく書くのがおすすめで、表紙の裏側の部分には住所を書いておくと間違えられずに済むでしょう。

住所の書き方は旅行先で忘れてきたり、紛失してしまうこともあるので必ず都道府県なども記入しておきましょう。

御朱印帳の使い方その3:御朱印帳の1ページ目は飛ばすのがツウ

御朱印帳の使い方としてはノートのように1ページ目から行った順番に御朱印を残していくのもありなのですが、基本的には1ページ目を飛ばすのがツウだと言われています。

初めて御朱印をもらう際、ウキウキした気持ちで御朱印帳を出し一番初めのページに記載してもらうことが多いのですが、御朱印帳を集めている人の大半は1ページ目を飛ばして書いてもらうことが多いようです。

というのも、日本全国の神社の頂点は伊勢神宮だと言われているからで、御朱印を集めている人の多くは1ページ目に伊勢神宮の御朱印を書いてほしいと思っています。
このため、伊勢神宮以外の神社で初めて御朱印をもらうときは、2ページ目に書いてもらいましょう。

1ページ目を飛ばすときは、「2ページ目に書いてください」などと言ってページを指定し、御朱印を書いてもらうのがおすすめです。

御朱印帳の使い方その4:裏表は使わない

御朱印帳の使い方としては両面が真っ白なので、当然両面に御朱印をもらうことができます。
両面を使えばその分御朱印帳の数を抑えることもできるのですが、両面に御朱印をもらった場合は墨の裏写りが出てしまい、御朱印をきれいに保管することができなくなってしまうので御朱印をきれいな状態で保管したい人は裏表を使用しないのがポイントとなります。

また、どうしても裏表の両面を使った使い方がしたいという場合は、裏に書き置きの御朱印を貼れば裏写りする心配もなく、御朱印をきれいな状態で保管することができます。
裏に書き置きの御朱印を貼る際の使い方としては、のりで御朱印帳に貼り付けるだけなので、御朱印を書いてもらう時間を短縮することができます。

書き置きの御朱印の貼り方はのりを使って御朱印帳に貼るだけなのですが、貼り方が雑だったり、のりの種類によって和紙の端がシワシワになったりすることもあります。
また、上手くのりが付かず隙間ができてしまうこともあるので貼り方には特に注意しましょう。

きれいに書き置きの御朱印を貼る貼り方は、のりをたっぷり付け過ぎないことで、テープのりやスティックのりを使えばきれいに書き置き御朱印を貼ることができます。

御朱印帳の使い方その5:御朱印帳にカバーを付ける

御朱印帳の使い方としてはカバーを付けることも重要になります。

御朱印帳は旅行などでバッグに入れて持ち歩いていると急に雨に降られ濡れてしまったり、バッグの中で御朱印帳の中身が開いてしまったり、表紙が擦れたりして御朱印帳の状態が悪くなってしまうことがあります。
御朱印帳をカバンに入れて持ち歩く際には、御朱印帳にカバーを付けておくと安心安全に持ち運びが可能となります。

御朱印帳のカバーについては可愛いものからオシャレなものまでネットで幅広く販売されているので、お気に入りのカバーを付けてより愛着が湧くようにしたり、カバーをしおり代わりにして使うのも良いでしょう。

御朱印帳の種類

御朱印帳には2つの種類があり、種類によって使い方や開き方、メリットが異なります。
御朱印帳の種類は大きく分けて、「蛇腹タイプ」と「紐綴じタイプ」が使い方も大きく異なるのです。

蛇腹タイプの御朱印帳はブック式と呼ばれるもので、一枚の長い和紙を折りたたんだものが一冊となります。
蛇腹タイプの御朱印帳の使い方としては参拝した神社の順に御朱印をもらい、開き方はビローンと和紙を伸ばせばすべての御朱印が一目瞭然で、ノートのような開き方ではないので次に書いてもらう場所を探すのも簡単です。

一方、紐綴じタイプの御朱印帳は本のように紐で綴じてあるもののことで、開き方は蛇腹のように一枚の長い和紙を折りたたんだものではないので、カバンの中で御朱印帳が開いてしまったとしても閉じるのが簡単です。

また、紐綴じタイプの使い方としては紐をほどけば御朱印の入れ替えができるので番号順に御朱印を並べたり、御朱印の種類によって順番を並べ替えることができます。
開き方はノートのように1枚1枚捲っていくタイプで、番号を気にしたり強いこだわりがあるという人は順番を入れ替えられる紐綴じタイプが便利だと考えられます。

1冊目を購入した後、「蛇腹タイプ」や「紐綴じタイプ」があることを知った人は、次回御朱印帳を購入する際に、使い方が自分に合っている方を選びましょう。

御朱印帳の保管方法

御朱印帳の使い方として最も重要となるのが、保管方法です。
御朱印帳の保管方法に関しては使い方と同様特にルールはないのですが、御朱印は神様や仏様の分身と言われているので、御朱印や御朱印帳は粗末に扱ってはいけないと考えられています。

御朱印帳は神棚や仏壇などで保管する、本棚にきちんと整理して保管する、専用の整理箱に入れて保管するなどが好ましいと言われています。

御朱印帳のサイズはものによって小さいものから大きなものまで様々です。
神棚で保管するときはホコリが被らないよう出来るだけ立てかけておくのがポイントなのですが、倒れてきてしまう場合は神棚用の御朱印帳立てなどを使うのがおすすめです。

また専用の整理箱の使い方については御朱印帳が複数冊ある場合まとめて収納でき、大切な御朱印帳の紛失を防ぐことができます。
御朱印帳の紛失を防ぐことができれば、コレクションとして多くの御朱印を集めることができます。

御朱印を頂くときのマナー

御朱印帳に関しての基礎知識や使い方のポイントなどについて分かりましたか。

使い方などが分かってきたらいざ実践です。
ここからは御朱印をもらうときのマナーについて見ていきましょう。

御朱印は先に参拝を済ませてからもらうのが一般的で、御朱印だけをもらいに行くのは神様に対して失礼にあたります。
参拝を終えた後は社務所などに行き、御朱印もらいましょう。

御朱印は神社やお寺など全国各地でもらえる御朱印が異なります。
このため、とても貴重な御朱印もあり、コレクションとして各地を旅して御朱印を集めている人も少なくありません。

神社やお寺などでは参拝した日付とお寺などで祀られている神様の名称などを御朱印帳に墨書きしてもらえます。
参拝したのが神社の場合は「社務所」、お寺の場合は「寺務所」に行き御朱印を書いてもらいましょう。

「社務所」や「寺務所」は事務を取り扱っているところで、御守りや絵馬、おみくじなどを購入する場所なので、御朱印をもらいたいときはおみくじなどを販売している場所を見つけ、御朱印を書いてもらいましょう。

御朱印代は大体300円程度なのですが、神社やお寺、限定の御朱印などによっては500円となることもあります。
御朱印帳の1ページ目を飛ばしてほしいときは御朱印をもらう際に「2ページ目に記入してください」と言って御朱印帳を差し出すと、1ページ目を飛ばしてもらうことができます。

御朱印をもらうときは5〜10分程度の時間がかかり、混雑しているときはもう少し時間がかかることもあります。
「社務所」や「寺務所」で御朱印帳を手渡し、御朱印代を支払うと渡される番号の書かれた整理券を受け取ってください。出来上がったら番号が呼ばれ、自分の番になり受け取る際に「ありがとうございます」と言ってお礼を伝えましょう。

御朱印帳を持って参拝の足跡を記録してみましょう

御朱印帳の基礎知識となる使い方や書き方、保管方法や御朱印をもらうときのマナーなどについてご紹介したのですが、いかがだったでしょうか。
初めて御朱印帳を買ったという人は、使い方にもいろいろあるんだなと思ったことでしょう。

御朱印帳の使い方は人それぞれで、名前や住所などを記載し両面使用する、裏面は一切使用しないという人など使い方は十人十色です。
使い方は基本的にこれという決められたルールはないので、名前や住所などを記載せず使用している人もいます。使い方については特別なルールはないものの、せっかく全国各地の神社を周りコレクションとして御朱印を集めている人は間違えられたら困るということで名前や住所を書いているようです。

愛着を持って御朱印を集めるのであれば、旅の思い出として御朱印帳もきれいなまま保管できるよう、裏面は使用しない使い方が好ましいでしょう。

使い方に関しては裏面まで御朱印をもらってしまうと墨が裏写りしてしまい、表面に書いてもらった御朱印が汚れて見にくくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。実際に御朱印帳を使っている人に使い方を聞くことができれば、よりベストな使い方ができるかもしれません。

近年はインターネットやSNSなどで御朱印をアップしたり、おすすめの使い方などを紹介している方もいるので是非参考にしてみてください。

御朱印帳を持って寺社を巡ると、過去の参拝の足跡をたどることもできます。
ぜひ御朱印帳を持ってたくさんの寺社を巡ってみましょう。