絞りの町、有松は江戸時代の初め、徳川家康が江戸に幕府を開いてまもない慶長13年(1608年)に、 絞り開祖竹田庄九郎らによって 誕生しました。

有松絞りの歴史は、尾張藩が有松絞りを藩の特産品として保護し、竹田庄九郎を御用商人に取り立てたことから始まりました。
旅人が故郷へのお土産にときそって絞りの手拭、浴衣などを買い求め、これが街道一の名産品となりその繁栄ぶりは、北斎や広重の浮世絵に描かれました。
鳴海の宿は有松を描いたもので、「名産有松絞り」 と記してあります。
昔の繁栄と、日本建築の美しさを今に伝える町並みは、200年を経過した貴重な文化財です。
その景観は、名古屋市の町並み保存指定第一号として、また全国町並み保存連盟の発祥地としても知られています。
400年続く日本の伝統工芸「有松絞り」 厳しい基準をクリアしたものだけが 「有松テキスタイル」 を名乗ることができます。